平成27年9月1日
株式会社 大分銀行(頭取 姫野 昌治)では、医療機関の資金調達の多様化ニーズに応え、地域に密着した医療サービスの向上を支援することを目的に、平成17年12月より「医療機関債」の取扱いを行っております。
今般、医療法人福寿会 日野病院(理事長 日野 修一郎)の「医療機関債」50百万円を受託しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.発行概要
発行人(借入人) | 医療法人福寿会 (住所:大分県由布市湯布院町川南280番地) |
発行額(借入額) | 50百万円 |
資金使途 | デイサービス施設新設資金 |
貸付期間 | 6年 |
発行日 | 平成27年8月31日 |
総額買受金融機関 | 株式会社大分銀行 |
※医療機関債は、その発行要件を満たす財務内容の健全な医療機関を対象としています。
2.「医療法人福寿会」について |
当会は、湯布院町にて明治27年に開業した旧日野医院の伝統を受け継ぎ、昭和47年に法人格を取得。平
成9年には日野病院(病床数60床)となり、地域に密着した医療を展開している医療法人です。
「やさしい・親切・ていねい」を基本理念とし、すべての職域の理解と情熱をもって地域医療への貢献を目
指しています。また、介護老人保健施設や認知症対応型通所介護など介護サービスにも力を入れ、地域住民の
為に切れ目のない医療・介護サービスを提供できるよう体制を構築しています。近年は、湯布院町にとどまら
ず大分市内でも介護サービスを提供できる体制作りに取組んでいます。
3.医療機関債とは |
(1)医療機関債とは、平成16年10月25日(最終改正:平成25年8月9日)に厚生労働省より発表された「医
療機関債発行のガイドライン」に基づき医療法人が発行する証拠証券(借入金)のことです。
(2)弊行が扱う発行方式は、医療法人が発行する医療機関債を弊行が全て買い受ける形の「銀行総額買受
型」の医療機関債です。
4.医療機関債発行の主なメリット |
(1)固定金利での長期安定資金の確保が可能となる。
(2)元金は原則、期日一括償還となる。
(3)原則、無担保・無保証人にて資金調達が可能となる。
(4)発行基準をクリアすることで、財務の健全性、経営の透明性を患者や地域住民にアピールできる。
5.医療機関債の資格要件等について
厚生労働省の「ガイドライン」及び、弊行所定の基準を満たす医療法人に限り、取り扱いを行います。
対象先 | (1)厚生労働省作成のガイドラインによる要件 @医療法人であること A直近3期以上税引前損益が黒字であること B原則、公認会計士または監査法人による監査が望ましい(発行により負 債総額が100億円以上となる場合または一会計年度における発行総額が 1億円以上(ただし、銀行がその全額を引き受ける場合は除く。)の場 合は公認会計士または監査法人による監査が必須となる) (2)当行所定の基準による要件 ※(1)、(2)を満たす医療法人が対象となります。 |
資金使途 | 設備資金に限定 |
返済方法 | 原則、期日一括返済 |
利率 | 固定金利 |
担保・保証人 | 原則不要 |
6.弊行の医療・介護業種に対する取組みについて |
弊行は、医療・介護業種のお取引先の皆さまの多様化するニーズにお応えするため、平成14年4月、本部内
に医療介護福祉業種に特化した専担部署を設置致しました。平成27年8月現在6名体制により、その取組みを
強化しております。
今後とも、医療・介護・福祉業種のお取引先の資金ニーズに対し、様々な資金調達方法をご提案すること
で、地域医療の発展を支援してまいります。
以上