ニュースリリース
株式会社商船三井向け、LNG燃料フェリー2隻を導入するためのシンジケーション方式トランジション・ローン参加について
2021年9月9日
株式会社 大分銀行(頭取 後藤 富一郎)は、株式会社日本政策投資銀行および三井住友信託銀行株式会社組成による株式会社商船三井(代表取締役社長 橋本剛)向けのシンジケーション方式トランジション・ローンに参加いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
シンジケーション方式トランジション・ローンの概要
(1)株式会社商船三井とそのグループ会社の株式会社フェリーさんふらわあ(社長 赤坂光次郎)が、大阪~別府航路で運航を予定している日本初のLNG燃料フェリー2隻の導入に対して、トランジション・ローン※(以下「本ローン」)を実施するものです。本ローンは、本船投入航路や建造される造船所に近接する西日本地域所在の地域金融機関等を中心として組成されました。
借入人 | 株式会社商船三井 |
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アレンジャー | 株式会社日本政策投資銀行、三井住友信託銀行株式会社 |
コ・アレンジャー | 三井住友銀行 |
トランジション・ストラクチャリング・エージェント | 株式会社日本政策投資銀行、三井住友信託銀行株式会社、三井住友銀行 |
エージェント | 三井住友信託銀行株式会社 |
貸付人 | 株式会社大分銀行 他12行 |
資金使途 | LNG燃料フェリー2隻 |
トランジション認証にかかる 第三者評価機関 |
株式会社日本格付研究所 |
※トランジション・ローン
パリ協定が目指す脱炭素社会の実現に向け、長期的な移行(トランジション)戦略に則った温室効果ガス削減に取り組んでいる企業を支援することを目的とした融資の枠組みのことです。
(2)本ローンは、本邦で初めてトランジション・ローンとして、経済産業省のクライメート・トランジション・ファイナンスモデル事業に採択されました(
参照はこちら
ここから先は、経済産業省のウェブサイトになります。
)。また、本ローンの適格性については、国際資本市場協会(ICMA)「クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック」およびLMAなどが策定する「グリーンローン原則」等に準拠する旨、株式会社日本格付研究所による第三者評価を取得しました(
参照はこちら
ここから先は、株式会社日本格付研究所のウェブサイトになります。
)。
LNG燃料フェリーについて
国土交通省「内航船省エネルギー格付制度」により最高評価5つ星の認証を受けており、導入することで、硫黄酸化物排出量のほぼゼロへの低減や重油専焼比20%以上のCO2削減効果が見込まれます。また本船は、西日本地域の人・モノの輸送を支える重要な海上インフラとしての役割に加え、国内のモーダルシフトを推進する効果も期待されています。
船名・竣工予定日 |
「さんふらわあくれない」:2022年12月 「さんふらわあむらさき」:2023年 3月 |
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造船会社 | 三菱造船 下関造船所 |
乗客数 | 714名 |
トラック積載可能数 | 136台(13m換算) |
航行速力 | 22.5ノット |
全長 | 199.9m |
総トン数 | 約17,300トン |

その他
当行は、本件トランジション・ローンへの取り組みを含め、SDGsの目標達成に資するお客さまの事業活動を支援するとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
関連するSDGs
目標 | ターゲット | 内容 |
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7.1 | ・エネルギー効率化(節電、省エネ製品導入等)の取り組みを進め現代的エネルギーサービスの普及に貢献する。 |
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9.4 | ・資源利用効率の向上とクリーン技術および環境に配慮した技術・産業プログラムの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させることに貢献する。 |
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13.1 | ・気候変動対策に資するサービスを提供し、温室効果ガスの排出削減と気候変動への適応に貢献する。 |
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14.1 | ・海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、あらゆる種類の海洋汚染を防ぎ大幅に減らすことに貢献する。 |
以上
本件内容に関するお問合せ先
(株)大分銀行 法人営業支援部
ソリューション営業室 ファイナンスグループ
TEL 097-538-7574