皆さま方には、平素より大分銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
これまで長期にわたり超低金利環境が続いておりましたが、日本銀行が政策金利を引き上げたことで「金利ある世界」が戻ってきました。
銀行にとっては追い風となる一方で米国の相互関税による影響から為替や株価が乱高下するなど先行きが不透明な状況が続いています。
地域経済をみると、大分県の将来推計人口は2035年には100万人を割り、全18市町村での人口減少が想定されており、人手不足や事業承継の問題など地域課題への対応は急務となっています。
弊行は地域の持続可能性を高めるためにVision2031「地域の持続可能性を高める価値創造カンパニー ~ステークホルダーとともに~」を掲げ取り組んでおります。
2025年4月には地域の課題解決により一層取り組んでいくため、新たに「大分キャピタルパートナーズ株式会社」と「おおいたプラット株式会社」を設立しました。
本子会社を活用し、マジョリティ投資ならびにハンズオンによる伴走型の経営支援等を通じてこれまで以上に踏み込んだ支援を行うとともに、地域通貨や地域商品券の運営・管理等を行うアプリケーションの開発により地域活性化へ貢献してまいります。
大分県は新鮮な農林水産物はじめ、日本一の湧出量と源泉数を誇る温泉や貴重な文化財など、優れた観光資源に恵まれています。また、地域資源を活用した産業や半導体産業を中心としたエレクトロニクス等の先端技術産業など、様々な産業がバランスよく立地しており、魅力とポテンシャルを持った地域です。この地の利を活かし、持続性を高めていくためにも引き続き、経営理念「地域社会の繁栄に貢献するため 銀行業務を通じ最善をつくす」のもと、地域のリーディングバンクとしての職責を果たすとともに、ステークホルダーの皆さまを意識したバランスのとれた経営を目指し企業価値向上に努めてまいります。
皆さま方におかれましては、弊行の取り組みに対しまして、今後もなお一層のご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2025年6月
取締役頭取 高橋 靖英