やっちょるでー!おおいた瓦版

「大野川合戦まつり」

2015年11月30日

初日の会場となった大野川河川敷。
手前の地区の農産物や郷土料理等を販売する「大南市場」は、多くの見物客で大賑わいです。
右手奥にメインステージがあり、様々な催し物が催されています。

私が会場に到着した時は、邦楽の演奏が行われていましたが、雨が降り出してきて、ご覧のとおり演奏者と楽器が濡れないようシートを掲げ持つことになりました。スタッフさん、大変です。

メインステージ前の河川敷で、騎馬武者の早駆けが行われました。
鎧武者を乗せた馬の疾走は、とても迫力があります。

「豊後大友宗麟鉄砲隊」による演武。
轟音とともに発射される古式銃の一斉射撃は迫力満点です。
使用されている銃は殆ど江戸時代のもので、「美術品」扱いとのこと。

当行の女性行員さん、野点と招待客の接待係を担当。
地元のスタッフさんと手順の打合せ中です。

その頃、メインステージでは「武者行列」が勢揃い。
「着陣の儀」が始まり、武将や部隊が名乗りを上げていきます。

「戸次中学校槍部隊100名、ただいま着陣、エイエイオー!」
この「武者行列」には、地元の高校・中学校も協力して多くの学生さんが参加しています。

当行の男性行員さん、今年も足軽衣装でかがり火係を担当。
雨がひどくなって消えてしまわないように…

日が沈み辺りが暗くなると、ステージでは「合戦YOSAKOI」が始まりました。
若さ溢れる華麗で元気一杯の「よさこいソーラン」を披露し、会場の熱気も急上昇。

参加した「よさこいソーラン」チーム全員による「大友宗麟創作ダンス」が行われました。
当行男性行員もエキストラで参加します。

「合戦YOSAKOI」に続いて、地元の和太鼓グループ「吉野臥竜梅太鼓」の演奏が行われました。
会場一杯に力強い太鼓の響きが流れます。

いよいよメインイベントの「大野川合戦絵巻」が始まりました。
すべての武者が勢揃いして、鬨の声を上げます。
「エイエイオー!」

当行男性行員も、ちょっと緊張気味ですが、堂々の参戦です。

大野川合戦の開始です。
まず、騎馬隊による先陣争いが行われます。

次いで、中学生鉄砲部隊による一斉射撃。
さっきの古式銃による演武と比べるとちょっと迫力不足ですが、
生徒さんたちも懸命に演出します。

こちらは弓隊。
火矢を使って実際に射って見せます。
暗闇の中を弧を描いて飛んでいく火矢を見ると、合戦の雰囲気が出てきます。

最後に登場したのは、「国崩し」と呼ばれた大筒で、轟音とともに会場に鳴り響きました。
会場の見物客全員びっくりの後、拍手喝采!
(あまりの轟音にカメラもブレてすみません)

「雨が降って頭が濡れるんだけど、兜ないの?」
「足軽ふぜいにはないと思うよ。」
「そうか、来年は兜作って来よう。」
無駄話せずにかがり火の番をよろしくね。

■戦国時代の合戦を再現!-「大野川合戦まつり」 大分市(戸次支店・判田支店・しきど支店)

 11月14・15日(土・日)の両日、大分市大南地区大野川河川敷において、「大野川合戦まつり」が開催されました。このお祭りは、今から400年以上前の戦国時代に、当地において大友・四国連合軍と島津軍の激しい戦い(戸次川の合戦)があったことにちなみ、この歴史的な合戦を後世に伝えるとともに戦没者の慰霊と地域の活性化を図ろうと始まったもので、今年で第11回目となります。

 初日はあいにくの雨模様となりましたが、この合戦を再現した「大野川合戦絵巻」のほか、たくさんのイベントや地区の農産物や郷土料理等を販売する「大南市場」等があり、終日、多くの人々で会場は大賑わいとなりました。

 当行の戸次支店・判田支店・しきど支店は、例年、実行委員会や武者行列のスタッフとしてお手伝いしています。

<戸次川の合戦>

 天正14年12月、九州制覇を狙う島津軍は、「耳川の戦い」で大友軍に勝利し豊後領内に侵攻してきました。大友宗麟は豊臣秀吉に助けを求め、四国連合軍が派遣され、ここ戸次川を挟んで対峙することとなりました。戦功にはやる四国連合軍は無謀な渡河を決行しますが、島津軍の戦術に嵌り大敗してしまいます。

 この時、四国連合軍の武将十河存保、長曾我部信親をはじめ短時間で2千7百人が戦死し、局地戦では日本の戦闘史上類を見ない悲惨な戦いとなりました。