やっちょるでー!おおいた瓦版

「竹楽」

2015年11月30日

竹田の観光名所のひとつである「岡城址」。明治になって廃城令により全ての楼閣が取り壊されましたが、牛が寝そべっているように見えることから「臥牛城」とも呼ばれています。
作曲家瀧廉太郎は幼少期を竹田で過ごしており、荒れ果てた岡城を見て「荒城の月」のイメージを得たといわれています。

点灯時間の午後4時半が近づくと、竹灯籠をきれいに並べロウソクをセットしていきます。
このようなイベントの準備は通常実行委員会のボランティアが行うのですが、竹楽はここにお住いの町内会や商店街の皆さんが中心となって支えています。

当行竹田支店も開店準備中。
今年は「おでん」を販売することとなり、収益金は福祉団体に寄付することといたしました。

開店の合間をぬって、支店長が先頭となって当行が立ち上げた観光アプリ「大分めぐりん」をPR。
大分の魅力がたくさん掲載されていますので、ぜひ皆さんもダウンロードしてみてください。

竹楽を代表する「十六羅漢」のオブジェ。
赤く紅葉したかのようにライトアップした木々とほのかな竹灯籠の明かりの波がとても印象的です。

瀧廉太郎記念会館前の通り。
右手中央の家が瀧廉太郎が幼少期を過ごした建物で、記念会館となっています。
夜には、「荒城の月」や「花」など廉太郎が作曲した歌のコーラスコンサートが行われていました。

記念会館の先にある「廉太郎トンネル」。
ここを通ると、人に感知して滝廉太郎作曲の歌が流れてきます。
ユニークなトンネルですので、竹田を訪れた際は是非通ってみてください。

「西の宮社」のオブジェ。
子どもたちも点灯準備のお手伝い。
階段上の境内には銀杏の木があり、毎年ライトアップされとても綺麗なんですが、今年は暖かいため紅葉が遅いようです。

「市立歴史資料館」の駐車場に設置されたオブジェ。
ここは例年「屋台村」になっていたんですが、今年から竹灯籠の展示会場となりました。

古き江戸時代の風情が残る「武家屋敷通り」。
竹灯籠のほのかな明かりが土壁や白壁を照らしとても趣があるのですが…
(今年は観光客が多くていい写真が撮れません。)

「キリシタン洞窟礼拝堂跡」のオブジェ。
隠れキリシタンの悲哀に満ちた歴史と相まって、竹灯籠は物寂しげに輝きます。

2千本近くの竹灯籠が並べられた「広瀬神社」の参道階段。
天に昇って行くような竹灯籠の流れは、ダイナミックで壮観です。
この神社は、日露戦争で活躍した軍神「広瀬武夫中佐」を奉っています。

竹灯籠の幻想的な明かりのほか、竹楽開催時間中は市内のいたるところでコンサートや展示会が開かれて素敵なひとときを過ごすことができます。

初日は売り上げ不振だったため、今夜は若手男性行員を中心に懸命の呼び込み。
「美味しいおでんは、いかがですか~!」

出だしは悪かったのですが、時間の経過とともに売れ行き上々となってきました。
地産の荻ミニトマトのおでんは、え~?と思いましたが、食べてみるとこれが合うんです、美味しかったです。
おでんにはミニトマトを入れてみよう!(食べる少し前に入れるのがコツです。)

■光と音の幻想-たけた竹灯籠「竹楽」 竹田市(竹田支店)

 「荒城の月、岡城」で有名な竹田市において、今年で16回目となるたけた竹灯籠「竹楽」が、11月20日(金)~22日(日)の三日間開催されました。

 このイベントは、「里山保全百年計画」として保全の伐竹作業を継続し、伐採された竹はイベントに使用した後、竹炭や堆肥にして無駄なく資源として再利用することを目的に行われています。

 今年も約2万本の竹灯籠が準備されて市内一帯の通りや石段などに綺麗に並べられ、夜の到来とともにその明りが、城下町の名残が今なお色濃く残る竹田の町並みをほのかに浮かび上がらせました。

 当行竹田支店では、準備段階からお手伝いを行っており、多くのスタッフやボランティアの方々とともに9月頃からの竹の切り出しやカッティング、当日の露店出店等支店全員でこの催しを支えています。

 開催期間中は、竹灯籠の明りのなかで市内の各所で演奏会や合唱が行われ、光と音が織りなす幻想的な雰囲気を堪能することが出来ました。

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