やっちょるでー!おおいた瓦版

「日田天領まつり・千年あかり」

2015年11月24日

竹の和紙を貼る事前準備作業場です。
豆田の行員数名が1か月以上前から替り交代に作業をお手伝いします。
それにしてもすごい数の灯篭です。現在約8千本とのこと。

和紙を少しずつずらして一度に数枚を糊付けします。
たっぷり付けないと竹に貼り付かないため、すぐに両手も糊でべちゃべちゃになってしまいました。

糊の付いた和紙を竹に貼り付けていきます。
剥がれないようしっかり押さえて貼っていきます。
あと千個程度作らなければならないとのこと。大変です。

「千年あかり」のメイン会場となった花月川の河原には、みんなで作った和紙の竹灯籠が並べられました。

花月川上流の河原もご覧のとおりです。
日田は古い雛人形を飾る「ひな祭り」も有名で、その雛人形の大きなランタンとともに並べられました。
さて、夜はどんな景色となるのでしょうか。

江戸時代の面影が色濃く残る豆田地区の通りに「西国筋郡代着任行列」がやってきました。
西国筋郡代は、九州の幕府直轄地の民治を司る行政官で、ここ日田に置かれていました。

行列の先頭を務める「奴振り行列」。
荷物を運ぶ奴さんの交代する所作が一種独特で、とてもかっこよくて必見の価値があります。

「毛槍」の交代はというと、ご覧のとおり空中に放り投げて受け渡します。

こちらの薙刀?傘?も放り投げて受け渡します。
受け止めるのは中学生くらいの男の子で、うまくキャッチできて見物客から拍手喝采!

「西国筋郡代着任行列」の主役である郡代夫婦は、公募で選ばれた市内の婚約中のカップルが務めているそうで、見物客から「おめでとう!」の声も。
いい思い出になりますね、お幸せに!

「郡代行列」の次に、「日田歴史絵巻行列」が続きます。
広瀬淡窓や大村益次郎・井上準之助といった日田に所縁のある賢人たちに地元の方々が扮します。

午後4時半になると、多くのボランティアの方々が点灯作業を始めます。
実は、地元の方だけではなく観光客や見物客にも協力を呼び掛けて一緒に作業を行っています。
来年はぜひ「千年あかり」に来て自分の手で灯篭に点灯してみてはいかがですか。

辺りが暗くなるにつれ、点灯された竹灯籠は淡く輝きを増していきます。

昼間見た光景(5番目の写真)もご覧のとおりとなりました。
上流まで散りばめられた竹灯篭が川面にも映りだされ、壮大で幻想的な風情を醸し出します。

市内の某高校の学生たちが製作したオブジェ作品。
例年趣向を凝らした素晴らしい作品は、必見です。

豆田地区の中を流れる中城川という小川には、たくさんの小さな竹灯籠が吊るされています。
そよ風に揺られ、川面にも映って、とてもきれいな光景です。

余談ですが、豆田の上町通りをブラついていたら「日本一の杉げた」を見つけました。長さ4m、幅2m、重さ1tの巨大げたです。豆田に行ったら見つけてください。
でも、誰が履くんでしょうか?(進撃の巨人かな、作家は日田市出身です。)

■「日田天領まつり・千年あかり」 日田市(豆田支店)

  重要伝統的建造物群保存地区に指定されている日田市豆田地区において、11月13日(金)~15日(日)の間「日田天領まつり」と「千年あかり」が開催されました。

  「日田天領まつり」は、江戸時代に幕府の天領(直轄地)であった日田の栄華を再現するお祭りで、今も江戸時代の建物が点在する豆田地区界隈で「西国筋郡代着任行列」や「日田歴史絵巻行列」等が行われ、江戸時代の雰囲気を味わうことができます。

  また、「千年あかり」は、竹林の伐採を通した山林保全とそれを有効利用した地域活性化の活動を目的に、11年前に始まったイベントです。今年も3万本の竹灯籠が用意され、歴史ある日田の過去千年・未来千年の思いを馳せながら深まる秋の夜の風情を演出します。

  当行豆田支店では、例年1か月以上前から地域の方々と一緒に竹の裁断や和紙貼り等の準備作業のお手伝いを行っています。