やっちょるでー!おおいた瓦版

うすき竹宵

2015年11月16日

臼杵支店裏の駐車場スペースにて当行のオブジェを製作することとなりました。
あと少しで完成のはずが、1本の赤い灯篭を倒してしまい、ご覧のとおり完璧なドミノ倒しとなってしまいました。

気を取り直して、再度慎重にオブジェ作り。
出来上がったのは、当行のイメージキャラクター「マイメロディ」でした。

夕方近くになると、城下町の風情が残る路地に地元の方や多くのボランティアスタッフが竹灯篭を配置していきます。

観光交流館の「サーラ・デ・うすき」の中庭には、毎年地元の中学生のオブジェが設置されます。
みんなで力を合わせて大きなオブジェを製作中です。

午後5時、一斉に点灯開始ですが・・・
1時間前から降り出した小雨のため、思うように点灯できません。

今年は雨と戦いながらの竹宵となってしまいました。
新しいろうそくに替えたり、ろうそくの芯を工夫したり…
なかなか全部の竹灯籠が灯ってくれません。

小雨の中、傘を差しながら多くの観光客が、竹灯籠で幻想的に浮かび上がった風情ある城下町を訪ね回ります。

旧真光寺のオブジェ。
多くのオブジェの中でも最も人気があり、訪れる際は待ち時間20分以上は覚悟しておいてください。

旧真光寺前の石段に設置されたオブジェ。
こちらはロウソクではなく電飾で幻想的に変化していきます。

臼杵市のご当地キャラクター「ほっとさん」も竹灯籠になりました。竹灯籠がところどころ消えて、知らない人はよく分かんないかも… (瓦版の「うすき食フェス・うすき赤猫まつり」にほっとさんが出ていますので見てください。)

香林寺の参道のオブジェ。
竹宵の開催に合わせ、このお寺のお堂で素敵なライブコンサートが催されています。

臼杵城前の広い駐車場には臼杵小学校の生徒さんによるオブジェが置かれています。
紙を貼った雪洞風の灯篭には「平和」といった生徒さんたちの願いが書かれています。

二王座にある竹宵ならぬ「化宵(ばけよい)」エリアにあった「河童の竹灯籠」。
このエリアは、この様な遊び心のある作品がありますので、来年はぜひ立ち寄ってみてください。

行員さんの奮闘の甲斐なく、すべて点灯することは出来なかったようですが、なんとなくマイメロディに見えるような…
近づいてきた親子連れが「なにこれ?ジバニャン?」

臼杵城もライトアップされ、城内にもたくさんの竹灯籠が灯されています。
初日は、雨のためどの会場も十分な竹灯籠を灯すことができず、そのうえメインイベントの「般若姫行列」も中止となってしまい残念でした。

せっかくなので、一昨年の「般若姫行列」を掲載させていただきました。とても幻想的な趣のあるイベントですので、ぜひ来年は「竹宵」に来てください!

~幻想の歴史絵巻へのいざない~「うすき竹宵」 臼杵市(臼杵支店・江無田支店)

  大分県南東部にある石仏で有名な臼杵市において、11月7日(土)・8日(日)の両日「うすき竹宵」が開催されました。このお祭りは、「真名長者伝説」につづられた長者の娘「般若姫」の悲劇をもとに、姫の御霊の里帰りを「般若姫行列」として幻想的に表現したものです。

  祭りの間、多くの見物客や観光客が訪れ、竹灯篭に浮かび上がった城下町の風情や幻想に満ちた華麗な「般若姫行列」(初日は雨のため中止)を楽しみました。

  当行臼杵支店と江無田支店では、竹灯籠の設置や管理等担当したほか、臼杵支店裏の駐車場エリアでオブジェを作成してお祭りの盛上げをお手伝いしました。

<般若姫伝説>

  昔、この臼杵の深田の里に臼杵石仏を造像したと伝えられる「真名長者」に「般若姫」という美しい一人娘がおりました。その美しさは、都はもとより遠く海外まで聞こえる程で、噂を伝え聞いた朝廷は姫を召そうとしましたが、長者夫婦はこの申し出を断り、代わりに姫の似姿が描かれた玉絵箱を献上しました。
  ところが、この玉絵箱の姫の姿をみて恋に落ちた皇子は、姫に会うために牛飼いに身をやつして長者の元へ身を寄せ、やがて念願叶って二人は結ばれました。
  その後、皇子は身分を明かし、やむなく懐妊した姫を残して都に帰りました。無事出産を終えた姫は皇子の待つ都をめざして船で旅立ちましたが、途中嵐に遭い、帰らぬ人となってしまいました。
  深く悲しんだ長者夫婦は、姫の供養のため玉絵箱の里帰りを願い出て朝廷の許しをいただきました。深田の里では、村人たちが竹に明りを灯して玉絵箱を携えたご一行を出迎えたとのことです。
  「うすき竹宵」の「般若姫行列」は、この悲しい物語とともに般若姫の御霊の里帰りを表現したものです。