やっちょるでー!おおいた瓦版

機関庫まつり

2015年10月27日

まつり会場側から撮影した「扇型機関庫」です。
美しいラウンドハウスの歴史的建造物として、大変ユニークな機関庫です。

転車台越しに機関庫を臨めば、その向こうから今にもSLの汽笛が聞こえてきそうな雰囲気です。

本年6月、念願だった蒸気機関車(SL)が、ついに福岡県志免町から移設されました。

バックの機関庫がよく似合います。このSLは9600型(通称キューロク)29612号機。
1919年(大正8年)に製造され1974年(昭和49年)まで活躍していたそうです。

煙突からは煙を出しており、今にも走り出しそうです。
現役時代は長崎本線や唐津線で活躍。長崎原爆投下時期には、被災者の方や多くの人を運んだそうです。

きれいに整備された運転室です。
運転席に座れば、鉄道ファンのみならず、だれでも感激しますよ。

今回、当行行員さんが担当するのは、おまつり一番人気のミニSL運行です。
「まもなく運行開始です。並んでお待ちくださ~い!」

「乗車は無料ですが、整理券が必要です。」
整理券配りに大忙しです。

線路内の安全運行も担当してます。
「右よし、左よし、前方よし、ご安全に!」

子供だけでなく大人にも大人気のミニSLです。
全面には機関車トーマスと同じように顔があります。
「まもなく終点で~す。」

現在、点検中です。
「もうしばらく、お待ち下さい。」

本物の機関車と同じく蒸気を利用して走ります。
一周316メートルの常設レールを、当日は3台で運行しました。

「何人乗っても大丈夫!」
小さな体でも、この力強さはすごいです。

ミニSL乗車中の方の荷物を預かっています。
ご苦労様です。

「機関庫まつり」 玖珠町(玖珠支店)

 10月11日(日)、大分県玖珠町に残る鉄道遺産「豊後森機関庫」跡地で第13回機関庫まつりが行なわれました。当日は秋空のもと、鉄道ファンをはじめ多くの家族連れで賑わい、多彩な催しで大いに盛り上がりました。
  豊後森機関庫は、国鉄(現JR九州)久大本線(久留米⇔大分)豊後森駅東側にあったものです。2009年2月に「旧豊後森機関区の関連遺産」として扇形機関庫と転車台とが経済産業省の近代化産業遺産に認定されました。
 1934年 久大本線全線開通とともに完成し、鉄筋コンクリート造の扇形で非常にユニークな形態をしています。蒸気機関車の方向転換のために、大規模な扇形機関庫や転車台が必要とされましたが、ディーゼル機関車やディーゼルカーへの移行が進んだことから、1970年に廃止されました。
  鉄筋コンクリート造の扇形機関庫としては、九州では唯一現存する機関庫で、『機関庫まつり』は貴重な遺産を後世に伝えるための機運を高めようとの思いから始まったものです。今年6月には福岡県志免町から蒸気機関車(SL)が移設され、初めてのまつり開催となりました。
  当日は、玖珠支店の行員が配属されたミニSLコーナーで早朝より頑張りました。