やっちょるでー!おおいた瓦版

海部あまべのまつり

2015年10月26日

後円墳の頂上から前方墳を見たところです。
後方の銀色の建物が「海部古墳資料館」で、発掘された遺物や古墳時代の生活の模様を展示しています。

古墳から別府湾を望むと、今は新産都計画で遠浅の海岸は埋立てられて工場が立ち並びます。
工場手前の松林のところが埋立て前の海岸線で、古代はそれよりもまだ手前だったとか。
古墳は、海辺近くの別府湾を一望できる場所に建てられたんですね。

古代衣装をまとって儀式の行列に参加する当行行員。
日頃の背広姿より似合っているかも・・・

いよいよ、古代行列が始まりました。
巫女を先頭に、地元の方々が扮した兵士、豪族、海部姫、従者、民と続き、古墳を一周します。

豪族たちの後を当行行員たちも行進しましたが、取引先の方に声を掛けられ、ちょっぴり照れくさそう・・・
支店長だけが古代人になりきっています。

古代の儀式の則り、最初に「奉納の儀」が行われ、山の幸・海の幸が奉納されました。

続いて、海部姫より「祈りの儀」が行われ、海に感謝し平和と安全を誓います。
海部姫は、毎年地元の若い女性が選ばれています。

次に「祝餅の儀」(餅まき)が行われましたが、この時ばかりは、
古代人も現在人も入り混じって祝い餅を取り合います。

すべての儀式が終了し、ステージ上で実行委員長がご挨拶。
「今日は、古代に思いを馳せて楽しんでください!」
この後、ステージでは地元の婦人会や子どもたちが、様々なパフォーマンスを披露し楽しませていただきました。

古墳の周りには多くの露店やバザーが出店し、多くの来場者で賑わっています。
「元祖亀塚カレー」美味しかったです!

「埴輪作りコーナー」では、お父さんお母さんと一緒に多くの子どもたちが埴輪作りに挑戦。
「あ、手がもげたあ~!」(大分方言で手がとれたの意)

こちらは板と棒と紐で「火おこし体験」コーナー。
指導員に手伝ってもらいながら、親子で懸命に火をおこします。
ほかに「勾玉作り」コーナーもあり、子どもたちにとっては古代の生活を知る貴重な体験ができたようです。
来年は、ぜひご家族連れで遊びに来てください!

古代の世界へタイムスリップ ー 「海部あまべのまつり」大分市(大在支店・坂ノ市支店)

  大分市東部に位置する亀塚古墳公園で、「海部のまつり」が10月18日(日)に開催されました。この地区の丘陵地に今から1600年程前に築かれた県下最大の古墳(亀塚古墳)があることから、地元の町おこしグループが中心となって大分市東部地区の活性化につなげようと始めたもので、今年で22回目となります。

  当日は、当地区のボランティアの皆さんや子供たちが古代衣装をまとって豪族の長や姫等「古代人」に扮し、「奉納の儀」・「祝餅の儀」など古代の儀式を再現しました。そのほか「火おこし」や「埴輪作り」・「勾玉作り」などの古代体験コーナーを楽しめるなど、終日古代の「海部の民」に思いをはせることができました。

  当行も大在支店・坂ノ市支店の行員が例年参加しており、古代衣装を着て行列に加わりました。

<亀塚古墳>

 亀塚古墳は、大分市東部にあり5世紀初頭に築かれた前方後円墳です。全長は116m、後円部は64m、高さは10mで県下最大の巨大墳となっており、当時この地を支配していた王の墓とされています。
 当時この一帯は海岸で「海部(あまべ)」と呼ばれており、海部の人々は海を業とし航海術を持つ技術集団として4世紀代から大和政権と深いつながりを持つようになり、5世紀前半から海部全域に支配力を持った大首長が存在していたと考えられます。
 古墳は、残念ながら盗掘に合い、遺物の大半が持ち去られていましたが、発掘調査で若干の勾玉や管玉等の装飾品や鉄器類の破片が見つかっています。
 現在、古墳は復元され当時の壮大な建造を見ることが出来、また隣接する「海部古墳資料館」では発掘物等を展示しています。