やっちょるでー!おおいた瓦版

日田祇園

2015年8月10日

花月川に架かる御幸橋に勢ぞろいした豆田地区に4基の山鉾。
隈・竹田地区の山鉾に比べ高さこそありませんが、とても上品で繊細な感じがします。

■九州三大祇園-「日田祇園」 日田市(日田支店・豆田支店・若宮支店)

  天領日田の夏を彩る「日田祇園」が、今年も7月25日(土)・26日(日)に開催されました。日田祇園は、豆田八坂神社・隈八坂神社・竹田若宮神社の三社の祭礼行事で、約500年前に夏の厄除け行事として始まったと伝えられ、現在のような山鉾での巡行となって昨年で300年の節目を迎えました。九州三大祇園祭(博多祇園山笠・小倉祇園太鼓)のひとつとされ、平成8年には国の重要民俗文化財に指定されました。
  京の祇園祭の流れをひいた豪華な山鉾は、高いもので11m、低いもので6mほどあり、古い町並みを優雅にかつ勇壮に練り歩く姿は一見の価値があります。
  当地区の各支店ではエリア内の山鉾町に加わっており、若宮支店と日田支店が川原町に、豆田支店が豆田上町に参加しました。


「見送り」

  山鉾の背面には、「見送り」と呼ばれる垂れ幕が飾られています。ラシャ地に金や銀を溶かした金糸や銀糸を使った豪華な刺繍をした幕で、古いものは江戸時代に製作されたものが現在でも使用されています。山鉾も豪華絢爛ですが、それ以上に「見送り」は一見の価値があります。山鉾の後ろにも注目です。


豆田下町「虎」
1885年(安政2年)製作

豆田上町「鯉の滝上り」
1840年(天保11年)製作

中城町「玄武」
1849年(嘉永2年)製作

川原町「素盞鳴尊大蛇退治」
1996年(平成8年)製作

三隈町「龍」
1985年(昭和60年)製作

大和町「鷲」
1906年(明治39年)製作