やっちょるでー!おおいた瓦版

臼杵祇園祭

2015年7月21日

八坂神社の創建は、承徳元年(1097年)に遡る由緒ある神社です。
渡御(おわたり)の行列が始まる1時間前ですが、ご覧のとおり大粒の雨となりました。
「こんな雨でもやるの?」(中止はないとのことでした。)

臼杵支店・江無田支店合同の「祇園盛上げ隊」です。
「今日は雨にも負けず、最後までがんばるぞ~!」

渡御の開始時間が近づくにつれ、雨も小降りとなり、八坂神社には多くの行列参加者や見物客が集まってきました。

祇園行列に先立ち、子どもたちによる御神輿やお囃子隊が先導します。
元気一杯な子どもたちのお陰で雨も止みそうです。

いよいよ渡御が始まりました。
神主さんが巡行の道を祓い清めて行きます。

巡行行列の先頭を務めるのは「槍振り」です。
これは、臼杵藩初代稲葉公が戦に勝ち、その戦利品として「鳥毛槍」をお旅所に奉献したことに因みます。
また、この槍振りの歩き方は、江戸時代以前の歩き方とされる「ナンバ歩き」(同じ側の手と足を出して歩く)で行われます。

「槍振り」には、中学生も加わっていて伝統が継承されていることは嬉しいことです。
子どもたちも大人と全く同じ「槍」を使っているとのことで、少々強くなってきた風に奮闘中です。
がんばれ~!

「槍振り」と同じく先頭を務める「吹流し」。
猿田彦命の後に子どもたちの「吹流し」が続きますが、ご覧のとおり風が強くなって四苦八苦のようです。

瓢箪帽に瓢箪軍配、瓢箪刀、瓢箪柄の着物…。
この方、「瓢箪冠」さんといい、寛文8年(1668年)に御神幸の露払いとしてほら貝を吹いて供奉し、行列の進行が良かったことから慣例となったそうです。

当行行員も行列の従者として参加します。
四方神旗を持つこととなりましたが…結構重たいです。
行列停滞で、しばしの休憩に、ホッ!。

こちらは御神輿の先立ち役。
大きな扇とひと際長い鉾飾りを受け持つこととなりました。
どちらも風の抵抗が大きいので、苦労すると思います。
(運動不足の行員にはちょうど良いかも…。)

今年初めて参加のお賽銭の担当は、余裕の表情です。
「僕たち、風の影響がないもんね。」
笑顔も今のうち、巡行が進むにつれ、お賽銭でかなり重たくなるのです。

御神輿の登場です。
3体の御神輿は、多くの男衆に担がれ、左右に大きく振り回しながら練り歩きます。

行列の所々で、見物客は御神輿を潜り抜けます。
御神体のご加護により無病息災を願います。

行列の最後に2台の祇園山車が引き出されます。
この山車は、城下町の8つの町のうち毎年順番で2つの町が当番町として担当します。
巡行路の曲がり角では、お囃子もアップテンポとなって山車を全速力で引き回します。
この祇園祭の一番の見せ所です。

お旅所手前の踏み切りのど真ん中で目一杯の練りが始まりました。
JR臼杵駅の駅員さんも電車が来ないか、架線にかからないかハラハラドキドキ。
(デスティネーションキャンペーンのユニフォームである赤いポロシャツを着た方が駅員さん)

「雨に濡れるわ、蒸し暑いわ、よだきい(きつい)っす、
 でも、地域のためにがんばります!
 できれば…この扇でボクを扇いでくれる人がいてくれたらなぁ~」

■大分三大祇園祭-「臼杵祇園祭」 臼杵市(臼杵支店・江無田支店)

 石仏とふぐ料理で有名な臼杵市にある八坂神社において、「臼杵祇園祭」が7月10日(金)から18日(土)まで開催されました。
 この祇園祭は、寛永20年(1643年)から行われている歴史ある夏祭りであり、「日田祇園」・「中津祇園」とともに大分県の三大祇園祭と呼ばれています。
 12日の渡御(おわたり)と最終日の還御(おかえり)には、「三体の御神輿」(八坂神社の御祭神の須佐之男命・大国主命・櫛稲田姫命)のほか、「槍振り」や2台の祇園山車など多くの方が参加して巡行を行う壮観なお祭りとなります。
 当行臼杵支店と江無田支店では、例年このお祭りの行列に参加しており、今年も渡御(おわたり)の行列の従者を担当し、伝統ある祇園祭のお手伝いをいたしました。