大分銀行 OITA BANK

「医療機関債」の発行受託について

平成28年3月25日

 株式会社 大分銀行(頭取 姫野 昌治)では、医療機関の資金調達の多様化ニーズに応え、地域に密着した医療サービスの向上を支援することを目的に、平成17年12月より「医療機関債」の取扱いを行っております。
 今般、社会医療法人関愛会 佐賀関病院(理事長 増永 義則)の「医療機関債」50百万円を受託しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

1.発行概要

発行人(借入人) 社会医療法人関愛会 (住所:大分県大分市大字佐賀関750番地88)
発行額(借入額) 50百万円
資金使途 人工透析・リハビリ棟増築工事及び付随設備購入資金
貸付期間 4年
発行日 平成28年3月25日
総額買受金融機関 株式会社大分銀行

 ※医療機関債は、その発行要件を満たす財務内容の健全な医療機関を対象としています。

2.「社会医療法人関愛会」について

  当会は、平成16年7月1日付で佐賀関町立国民健康保険病院を引き継ぎ「佐賀関病院」を開設した医療法人。平成17年12月、佐賀関病院を現在地へ新築移転した(90床)。
 平成21年11月、地域医療の重要な担い手として非営利が徹底され、救急医療等確保事業の提供を担う医療法人であるとして「社会医療法人」に認定。「地域包括医療の推進」「地域貢献」「自己研鑽」を基本理念とし、一人一人の患者を見つめ、医療技術と最新の機器を駆使してさまざまな病気の診療や個々に応じた最適な医療を行っていくことに継続して取り組んでいる。
 また、機能強化型在宅療養支援診療所や介護老人保健施設、住宅型有料老人ホームなどの在宅医療・介護サービスにも力を入れ、地域住民の為に切れ目のないサービスを提供できる「地域包括ケア」体制の構築を目指している。

3.医療機関債とは

 (1)医療機関債とは、平成16年10月25日(最終改正:平成25年8月9日)に厚生労働省より発表された「医
    療機関債発行のガイドライン」に基づき医療法人が発行する証拠証券(借入金)のことです。
 (2)弊行が扱う発行方式は、医療法人が発行する医療機関債を弊行が全て買い受ける形の「銀行総額買受
    型」の医療機関債です。

4.医療機関債発行の主なメリット

 (1)固定金利での長期安定資金の確保が可能となる。
 (2)元金は原則、期日一括償還となる。
 (3)原則、無担保・無保証人にて資金調達が可能となる。
 (4)発行基準をクリアすることで、財務の健全性、経営の透明性を患者や地域住民にアピールできる。

5.医療機関債の資格要件等について

 厚生労働省の「ガイドライン」及び、弊行所定の基準を満たす医療法人に限り、取り扱いを行います。

対象先 (1)厚生労働省作成のガイドラインによる要件
  @医療法人であること
  A直近3期以上税引前損益が黒字であること
  B原則、公認会計士または監査法人による監査が望ましい(発行により負
   債総額が100億円以上となる場合または一会計年度における発行総額が
   1億円以上(ただし、銀行がその全額を引き受ける場合は除く。)の場
   合は公認会計士または監査法人による監査が必須となる)
(2)当行所定の基準による要件
※(1)、(2)を満たす医療法人が対象となります。
資金使途 設備資金に限定
返済方法 原則、期日一括返済
利率 固定金利
担保・保証人 原則不要
6.弊行の医療・介護業種に対する取組みについて

  弊行は、医療・介護業種のお取引先の皆さまの多様化するニーズにお応えするため、平成14年4月、本部内
 に医療介護福祉業種に特化した専担部署を設置致しました。平成28年3月現在6名体制により、その取組みを
 強化しております。
  今後とも、医療・介護・福祉業種のお取引先の資金ニーズに対し、様々な資金調達方法をご提案すること
 で、地域医療の発展を支援してまいります。

以上